MCレンズ

近視の遺伝子と環境要素の両方の組み合わせによって起こります。 近視を引き起こす主な環境要素となっているのが「長時間の近方視」です。 「近方視」とは、読み書きしたり、携帯型ゲーム機を使用したりする時、近くにピントを合わせることを言います。

MCレンズは、児童や青少年の近視進行を抑えるために特別に設計された、世界初のレンズです。 長時間の細かい作業のピント調節など目への負担を軽減し、手元作業時の緊張を緩和します。 また、児童用の小さいフレームを考慮して設計されているため、快適な掛け心地を得ることができます。

MCレンズによる近視進行抑制は、科学的エビデンスによって効果が指示される数少ない近視進行抑制法の一つです。 科学的医療を実践する情報インフラとして有名なコクラン・ライブラリーによれば、この眼鏡を正しく使用することで、 一定範囲で、学童期の近視進行が抑制されると結論されています。 MCレンズを使用した近視進行の抑制の実証研究が4年間にわたって岡山大学眼科で行われました。 その結果、通常の単焦点眼鏡に比べてMCレンズの方が15%近視の抑制に有効であったと結論づけられました。

近視の進行を左右する環境要素は手元での作業です。 通常の状態において、至近距離にある物を見る場合、眼の筋肉を使ってピントを合わせようとします。 この過程は”調節”と呼ばれています。至近距離を見るときに必要なこの”調節”を手助けすることで、 近視の進行を抑制することが可能だと考えられています。この方法を取り入れたのがMCレンズです。

7才頃を目安に近視が進行し始めたら装用を開始して下さい。 一度進行した近視は治りにくいので、早期発見・早期抑制が大切です。近視の急速な進行は成長期と重なります。 7歳頃から初めて、18歳頃までは抑制を続けましょう。

MCレンズはすべての近視児童に効果がありますか?

子供用に特別に設計されていますので、すべての近視児童に適合します。 ※抑制効果には個人差があります。

近視がどの程度進行したときにMCレンズを使用し始めるのが効果的ですか?

手元作業時の眼の緊張を助ける事によって、近視の進行を抑制するよう設計されています。 近視が判明した、なるべく早い段階で使用し始めて下さい。

MCレンズは一日何時間くらい装着すればいいですか?

可能な限り、起きている間はずっと装用して下さい。(掛け外しを頻繁に行うと効果が出ない場合があります)

MCレンズをかけたまま運動しても大丈夫でしょうか?

激しいスポーツをする場合は、外した方が安全です。

レンズのかけ替えサイクルはどのくらいですか?

お子様には、少なくとも年に2回検診を受けてもらって下さい。

MCレンズにはUVカット機能はついていますか?

はい、標準でUVカット機能がついています。